MacとWindowosを比較、プログラマーならどっちがおすすめ?2020年先取り
- 2019.12.11
- パソコン
プログラマー、つまりソフトウェア開発者であれば、またはこれからそういう仕事をしたいのであれば、MacとWindowsのどっちを購入するべきなのか?
パソコン(ノートPC)を新規購入または買い替えようと考える人はこの点を悩みますよね。こういう時は実際に使っているプロの意見を聞きたいと思うものです。
エンジニアの世界では世界中から一目置かれるYoutuberで日系アメリカ人のパトリック・シュー(Patrick Shyu)の意見を聞いてみましょう。
彼は、元GoogleのYoutubeのiOSアプリのアーキテクチャ/コア機能の技術責任者(TechLead)で、現在Facebookでソフトウェアエンジニアとして働いています。 今までに、WindowsもMacも両方使っています。
この記事では、パトリック・シューがソフトウェアエンジニアであれば、どのパソコンを買うべきだと思っているかを説明します。
この記事の情報元について
この記事は、パトリック・シュー本人が自分のYoutube動画の中で語っていることをまとめたものです。
結構取り留めもなく話しているのですが、英語が分かる方で本人の口から聞きたければ以下の動画をご覧ください。
まずは、結論。おすすめはMac(macbook)
ソフトウェア開発者の大半はMacを使っていますが、それには理由があります。
Windowsを買うのかMacを買うのかは、新しいコンピューターを買う事を考えているなら悩むはずです。
パトリック・シュー自身も、Macを購入することを勧めています。
ただし、彼はApple信者ではなく、はじめはずっとWindowsを使っていました。そして、どちらも使用してみてメリット、デメリットを考慮した結果、Macが良いという結論に到達しました。
では、その理由を見てみましょう。
MacとWindowsを開発者として使用する観点から比較
Macについて
MacOSの最大の利点はUnixベースのOSだということです。
Macには買った時からターミナルというソフトが元々入っています。そして、このソフトは プログラマーとして生活する上では絶対に切り離せないものです。
ターミナルは、画面からコマンドを入力してパソコンを操作したり、他のパソコンにつないで処理したりするためのソフトです。
エンジニアであればサーバに接続して、その中で様々な処理しなければなりません。そのため、ほとんどのエンジニアはこのターミナルを立ち上げたまま仕事をしています。
MacOSはこのターミナルをネイティブでサポートしています。つまり、ソフトを追加したり、エミュレーターを入れたりする必要がありません。
開発マシンとして実行環境まで1台で完結させることができます。作成したプログラムもシステムもすべてMac上で動かすことができます。
Windowsについて
Windowsもターミナルを持っていないわけではありません。
実際、コマンドプロンプトというターミナルを持っていて、その処理はMS-DOS上で動いています。しかし、そこで使用されるコマンドも、動作する言語もMicrosoft関係で働く人以外はほとんど使うことができません。
そもそも、コマンドプロンプトを使いたい、使いこなしたいと思っている人はほとんどいません。実際、コマンドプロンプトで作業を行うことができる人もほとんどいません。
独自のコマンドだし、本当に扱いにくいものですよね。
WindowsはUnixライクのターミナルを持ってはいませんが、SSH対応ソフトなどをインストールすることで対応はできます。でも、それだと他のサーバにつないで処理を行う必要があるので一台で完結できません。
Microsoft社が「Windopws Sub-system for Linux」というエミュレーターを最近発表しましたね。それを使えば、Windows上で完結させられない事もありません。しかし、発表されたばかりですし、エミュレーターなので思った通りに動かないことも多く、実行スピードもネイティブに比べて遅いです。
開発者として使うなら
開発をする上で、バックエンド、フロントエンドなど、何にしてもそこで動くWebサーバ、PHP、データベースからすべてUnixベースで作られています。
Windowsで動かそうと思えばそれぞれのソフトのエミュレーターをインストールして環境を整える必要があります。でも、その環境で動いても、実際の本番環境で使うかは保証されていません。
それが、UnixベースのOSで最初から作業しているなら、現在の開発環境で動くものは本番環境でもほぼ100%動くことが実証されていることになります。これは、かなりのメリットです。
それもあって、ITの本場シリコンバレーではほとんどのエンジニアがMacbookを使っています。
資産価値としてコンピューターを比較
リセールバリュー
WindowsのノートPCで開発マシンを買うには、CPUもメモリもストレージもそれなりに良いものを買う必要があります。例えば、30万円を超えるハイエンドノートPCを購入したとします。
しかし毎年発表される新しいモデルは性能が上がり、古くなったマシンで開発をするのは大変です。できれば、2,3年毎に買い替えたいですよね。実際そのころには何か不具合が出ていて、修理したりパーツを交換する必要が出てきます。
しかし、入れ替わりの早いモデルなどでは3年も経つと修理部品が手に入らなかったりします。
また、中古で売ろうとしても、買取価格は通常半額以下になっており、運が悪ければ3分の1を切ることもあります。
しかし、Macbookであれば2,3年以内に買い替えるのであれば、あまり値段は下がっておらず新品価格の6割から7割の価格で買い取ってもらえます。
つまり、資産価値が下がらないわけです。
Windowsパソコンは中古になると資産価値はゴミレベルになってしまいます。
物理的な本体の出来が違う
WindowsのノートPC
WindowsのノートPCはデザインも悪く武骨です。プラスチック製で安っぽかったり、デザインセンスのあるものが少ないです。
ディスプレイもモデルによってまちまちで、製造会社やモデルによって発色もまちまちで、質はかなり低いです。
トラックパッドに至ってはほとんどのメーカーの物は使い物にならず、マウスを持ち歩く必要があります。
パソコンマニアでもない限り、いくらスペックが良くてもその本体を抱えて所有欲が満たされたり、仕事をやる気にさせるモノとは言い難いです。
Macbook Pro
Macbookはアルミ製の筐体で、デザインのセンスもとてもいいですよね。
ディスプレイも同じプロファイルでキャリブレーションされており、他のモデルを買っても基本的に同じ発色で統一されています。
トラックパッドはパーフェクトに動き、様々なジェスチャーに対応するので、マウスを持ち歩く必要はありません。
また、所有欲を満たせる端末であり、その存在だけで仕事をやる気にさせるパソコンでもあります。
幅広い開発に使用できるかどうか
Windowsであれば、ソフトウェア開発はほぼ何でもできると思われているが、実はiOS開発をすることができません。また、通常は有料の高い開発ソフトが必要です。
iOS開発のための環境がWindowsで用意できたとしても、Appleが仕様を変更してしまえば、その対応版が出るまで開発が滞ってしまいます。
MacにはMac版VisualStudioもあるし、Appleの無料ソフトでiOS開発ができます。Windows上でどうしても動かしたいものがあれば、Windowsをデュアルブートにしてインストールしてしまっても良いわけです。
また、最近はクロスプラットフォーム開発が必要で、Javaを使ってAndroidソフトを開発しても、同じものをiOSにも対応させる必要があったりします。これは、Mac無しでは不可能な事です。
また、Ruby on RailsなどMacを前提に開発されている言語が主流にもなっています。Windows上ではこれをうまく動かすのは大変です。
Macの方がオールマイティーに開発に使用できる端末という事ができます。
結論:ソフトウェアエンジニアが買うべき端末とは
ソフトウェア開発をするならMacbookを買うべき
もし、あなたがすでにWindowsのノートパソコンを使っている場合、または学生で実際に仕事を始める野間数年先というのであれば、Windowsパソコンを買う事もあるかもしれないです。
Windowsの方が同じ性能のパソコンを買うなら圧倒的に安いからです。
でも、もし今から買う、今から買い替えるというのであれば、絶対にMacを買うべきです。
今はWindowsでしか開発しないとしても、いつiOSを開発したくなるか分からないですよね。彼はWindowsマシンを使っていたせいで、iOS開発に乗り出すのが3年も遅れてしまい稼げるはずのお金を稼げなかった事を後悔しています。
もしMacを買っていれば、そのように後悔する必要もありませんでした。
また、ソフトウェア開発だけでなく、途中でデザイン関係に進むとしてもMacは必ず必要になります。
という事で、買うならMacで決まりです。
これらはパトリック・シュー個人の意見で、何を買うかは個人の決定です。
メリットデメリットをよく考えて、人生を棒に振らないように良い決定をしてパソコンを購入してくださいね。
どこで購入するか
パソコンをどこで買うかは自由です。
もしカスタマイズしたいのであれば、Appleの公式Webサイトで購入するしかありません。
質のいいものを安く購入したいけど、中古は怖いという人は、Appleの認定整備済品を購入するのも良いかもしれません。購入キャンセル品や返品された品をAppleが正規でメンテナンスした新品ではないものです。実際は、ほぼ新品でバッテリーも新品に交換されています。
他には、新品時のスペックが自分に合えば、Amazon、または、楽天市場 で購入してもAppleのWebサイトより安く購入できる場合があります。では、Macbookを購入してエンジニア生活を楽しみましょう。
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