いろいろあって関連会社は閉じました

いろいろあって関連会社は閉じました

2017年4月にネパールで会社を立ち上げました。従業員は3人いて、外国人(ネパール人以外)にネパール語のレッスンを行うというもので、塾の経営となっていました。

が、ネパールでは企業のために外国人は優遇されていません。

外国人が働くことは認められておらず、投資家としてのビジネスビザは発行できるけど、ワーキングパーミッションは与えられないというものでした。つまり、お金は出せ、あとはネパール人に任せろというものです。

また、投資金500万ルピーが最低ラインで、実際の事業にほぼお金が必要なくても、資本金としての投資金が無くては認められないというものでした。結局、徐々に送金するという事で折り合いがついたのですが、最終的に200万ルピー弱送金した段階で、閉じることにしました。

一つは、法改正ですべての外国人投資会社の最低資本金を5000万ルピーに変えるというものが浮上したからです。既存の会社だけでなく、すでにあるものにも適用するだとか、送金が毎年なければ認められないとか、文句をつけてくるのです。何が目的化というと、多額の賄賂をもらうためです。ネパールのような後進国では、すべて法律通りに問題なく行っていても、政府の役人がダメと言えばダメ、逆にいろいろ問題があっても役人がOKといえば通ってしまうのです。そして、難癖をつけて多額の賄賂を要求するというものです。

すべての外国人投資会社は毎年役人がやってきて検査します。もちろん、私の会社にも来ました。まず、エージェンシーに言われることが、お酒と肉料理を用意しなければいけないという事です。つまり、接待。。。そして、難癖付けて回るのをハイハイ聞いて回るのです。まぁ、もちろんこんな事はやっていられないわけで、仕事も止まってしまいます。賄賂を払わなければ、いろいろ理由をつけてくるので、それをすべて対処するのが本当に大変です。

次に、役人の頭が固い。会社の分類としては訓練学校にあたるわけで、学校なんだから教室は二つ以上必要だ、看板が必要だ、オフィスが必要だ、黒板があってベンチが並んでいるべきだ、ベッドを置いてはいけないなど。まぁ、住居として使うなっていうのはわかるとして、オンラインスクールに黒板も、たくさんの椅子も全く必要ありません。コピー機も必要ありません。なのに、生徒を教えるには分類として訓練学校しかないわけで、その分類であるからには、先ほどのような条件を満たせと言われるわけです。なので、不要なのに余分な部屋を借り、黒板を置き、いらない椅子を買って、検査の日に見せないといけないわけです。うちは、講師の先生が自宅でレッスンできるようにしていたので、実質私の仕事部屋だけで事足りるわけです。

他にもいろいろ面倒な事がたくさんあります。営業利益の25パーセントは税金で吸い取られる。送金は持ち込みは不可で外資でなければならなく、送金会社経由でなくSWIFT(銀行間送金)でなくてはならない。会社の当座預金口座は必ずネパールルピーであるべきなどなど。これもおかしいわけですよ。ネパールルピーはネパール国外では一切両替できず、使えません。ただの紙切れです。国際送金はすべて国営銀行を経由することになっています。つまり、ネパールの国営銀行がすべての外貨を受け取り、そこから自国発行のルピーで渡すという寸法です。送金したお金はネパール以外では使えなくなりますので、かなり面倒です。

そんなこんなで、他のビザを取得して定住する方がよっぽど楽なため、会社を閉じることにしました。給料も一人1万ルピー程度で良く、会社を運営するにはネパールは結構いい所なのですが、役人とのやり取りが毎年永遠に続くと思うと気が滅入ってしまいます。手続きと法律が最低です、はい。

なので、ネパールでのビジネスとしては終了です。もちろん、個人的にはオンラインレッスンは提供できます。サービスを日本に提供し、支払いもすべて日本国内で完結しているので。ネパールは生活は面白いし、人もとっても良いんですけどね。

それで、ドメインも解約、ウェブサイトも閉鎖しております。ネパリンガル事業として私個人で引き継いでおりますので、レッスンをご所望の方はNepalingual.COMからご連絡ください。